子宮筋腫の痛みが生理前の時とは?
ここでは、「子宮筋腫の痛みが生理前の時」についてお話します。
「PMS」という言葉をご存知でしょうか?
「PMS」とは「月経前症候群」のことで、
生理が始まる少し前から生理が終わるまで
続く様々な症状のことをいいます。
主な症状は、下腹部痛、頭痛、めまい、
便秘…などでこれに加えて精神的に
イライラするなどの変化もあります。
その痛み、本当にPMS?
しかし実は「PMS」だと思っていた
下腹部痛などの症状は、実は「子宮筋腫」
が原因の場合があります。
生理痛やPMSなどの痛みは
生理が終わった瞬間になくなりますが、
子宮筋腫による下腹部痛はずっと続きます。
さらにPMSのせいだと思われていた
頭痛やめまい、便秘などの症状も
子宮筋腫による影響である可能性があるんです。
子宮筋腫はまれに不正出血が
でることがありますから、
余計に生理前の症状と混乱してしまいますね。
子宮筋腫は女性の4人に1人は
持っているありふれた病気ですから、
気付かないうちに筋腫が成長して
痛みなどのPMSと似た症状を
引き起こしていた可能性があるんです。
子宮筋腫の痛みについて
子宮筋腫は必ずしも痛みを
伴うものではありませんが、
できた場所や大きさによって
痛みが発生することがあります。
子宮筋腫の発生場所と症状に
ついて詳しく解説します。
「漿膜下筋腫」
子宮の外側にできる筋腫で、
自覚症状を感じづらい部位の筋腫です。
しかし大きく成長してから筋腫の
茎部分がねじれると激しい腹痛を
感じることがあります。
「粘膜下筋腫」
発症率は10%程と低いですが、
子宮の内側に発生する筋腫で
不正出血や過多月経などの
割と重い症状がでます。
また不妊の原因になる場合もあります。
「筋層内筋腫」
子宮の筋肉の中にできる筋腫で、
子宮筋腫の中では7割以上の割合を占めます。
サイズが小さいうちは特に
自覚症状がないことが多いですが、
大きくなると過多月経や便秘、
腰痛などを引き起こします。
生理前の下腹部痛が毎回続くようでしたら、
一度婦人科を受診して検査してみてください。
もしも将来的に妊娠を視野に
入れているようでしたら、
子宮筋腫があると不妊の原因にもなりますし、
早期に発見すればより治療も
負担が少なくなります。
子宮筋腫の影響ではなくPMSで
あったとしても、医師に相談すれば
薬を処方してもらえますから、
どちらにしろ我慢せずに
受診してくださいね。