子宮筋腫で痛みと吐き気の時とは?
ここでは、「子宮筋腫で痛みと吐き気の時」
についてお話します。
「なんだか最近吐き気やお腹の痛みがある…」
こんな症状にお悩みの方で、
「胃腸の不調には心当たりがない…」
という方は子宮筋腫が原因かもしれません。
特に吐き気や腹痛といった症状が
でている場合には、知らぬ間に
子宮筋腫が大きく成長している
可能性があります。
今回は子宮筋腫で吐き気、
腹痛の症状が起こる原因に
ついて詳しく解説します。
またいくつかの対処法や治療法に
ついてもご紹介したいと思いますので、
是非参考にしてくださいね。
痛みや吐き気の原因は子宮筋腫?
子宮筋腫とは、子宮の筋肉層に
できる原因不明の良性腫瘍です。
好発年齢は30代〜40代の女性で、
約3〜4人に1人は子宮筋腫を
持っているとされています。
基本的には良性腫瘍ですので、
命に関わることはありませんが
放っておくと女性ホルモンの影響を受けて
どんどん大きく成長していきます。
そうするとできた位置によっては胃腸などの
周辺臓器を圧迫してしまうことがあり、
そのために吐き気や腹痛といった
症状が引き起こされてしまいます。
子宮筋腫による吐き気は、
物理的なものですので
胃薬などでは改善されません。
子宮筋腫が原因で起こる吐き気について、
詳しくは
「子宮筋腫 吐き気」
でも解説していますので、
こちらもご覧ください。
対処法や治療法について
胃腸を圧迫するほどの子宮筋腫は、
比較的大きく成長している
可能性があります。
まずは一度婦人科を受診して、
子宮筋腫の検査を受けてください。
通常の検査内容では、問診や触診、
内診、エコー検査などが行なわれます。
エコー検査によって詳しい筋腫の位置や
大きさをある程度把握しますが、
必要な場合は後日MRI検査などの
精密検査を受けなくてはならないこともあります。
対処法としては腹痛には痛み止めなどの薬、
吐き気については吐き気止めや
胃薬などが処方されます。
しかし薬物療法があまり
効かないようであればホルモン療法が
行なわれる場合があります。
「リュープリン注射」や「ピル」などで
一時的に月経を止めて、女性ホルモンの
分泌を抑制させる方法です。
子宮筋腫は女性ホルモンの影響で
大きくなりますから、
女性ホルモンの分泌が減少すれば
逆に小さくさせることが可能です。
しかし薬の服用を止めると、
また子宮筋腫も大きくなっていくので
あくまで一時的な対処法になります。
根治を目指すのであれば、
やはり手術が有効です。
子宮筋腫の手術は筋腫を子宮ごと摘出する
「子宮全摘出術」と、
子宮は温存して筋腫核部分のみを取り除く
「子宮筋腫核出術」があります。
吐き気や腹痛を伴う子宮筋腫の治療法は、
患者それぞれの状態によって
様々に選択肢があります。
今後の治療方針については、
婦人科の医師とよく話し合って決めましょう。