子宮筋腫で吐き気の時とは?
ここでは、「子宮筋腫で吐き気の時」
についてお話します。
「最近、なんだか胃がムカムカする…」
暴飲暴食をしたわけでもないのに、
常に吐き気がある症状に
心あたりはありませんか?
「胃薬や整腸剤などの薬を服用しても
なかなか治まらない…」
このような場合はもしかしたら
子宮筋腫が原因で引き起こされている
症状かもしれません。
子宮筋腫といえば子宮にできる
コブのような良性腫瘍ですので
一見あまり関係がないように思えますが、
なぜ吐き気が現れるのでしょうか?
今回は子宮筋腫と吐き気の
意外な関係について、
ご紹介したいと思います。
子宮筋腫とは?
子宮筋腫とは子宮の筋肉層に発生する
原因不明の良性腫瘍で、
今や生理のある女性の4人に1人の割合で
みられるほどありふれた病気です。
良性の腫瘍ですので癌のように転移したり、
命に関わるような病気ではありませんが
放っておくとどんどん大きく成長して
何らかの症状を引き起こします。
小さいものは数ミリほどの
米粒程度のものですが、
大きくなると胎児の頭ほどに
成長することもあります。
主な自覚症状には生理の出血量が
異常に増える「過多月経」や酷い「生理痛」、
「貧血」や「頻尿」、「不正出血」、
「排尿障害」、「排便障害」…
などがあります。
しかし子宮筋腫は初期ではあまり症状を
感じにくいので経過観察になる
場合がほとんどです。
何か症状がでていれば薬物療法や
ホルモン療法、もしくは手術
などで治療が必要となります。
また子宮筋腫が不妊の原因となる
可能性があるので、妊娠を希望している
女性は小さな筋腫や症状のないものでも
手術で筋腫核を摘出
してしまうことがあります。
なぜ子宮筋腫で吐き気がでるの?
なぜ子宮筋腫で吐き気の症状が
でるのかというと、子宮筋腫ができた
位置や大きさに関係があります。
子宮筋腫が大きく成長すると
位置によっては胃を
圧迫することがあるんです。
子宮筋腫による吐き気は一般的な
胃炎などの症状とは原因の
異なるものですから、
胃薬や吐き気止めの薬などでは治らないのです。
また胃を圧迫しているほどの
筋腫はかなり大きく成長している可能性が
ありますので、
一度婦人科で検査を
受けることをおすすめします。
巨大な子宮筋腫は閉経が近い女性の場合は、
なんとか薬によって対処しながら
閉経まで逃げ切る治療方法があります。
子宮筋腫は女性ホルモンによって
成長するものですから、閉経して
女性ホルモンの分泌が減ると
自然に小さくなっていくからです。
しかし閉経までまだ時間がかかる
女性の場合は手術が必要になる
可能性があります。
筋腫を子宮ごと摘出する方法や、
妊娠を希望している女性の場合は
できるだけ子宮を温存しながら
筋腫核部分のみを摘出する方法など、
様々な種類の手術方法があります。
吐き気の症状は他の
婦人科系疾患が原因の場合もあります。
子宮筋腫であっても、違う病気が
原因であってもどちらにしろ、
長引く吐き気にはきちんとした治療が必要です。
決して我慢せずに病院へ行きましょう。