子宮筋腫の症状で太るの?
ここでは、「子宮筋腫の症状で太るのか」についてお話します。
「子宮筋腫で太るって本当…?」
こんな話を聞いたことはないでしょうか。
子宮筋腫は女性に最も多い疾患ですが、
良性の腫瘍で命に
関わるものではありません。
しかし、子宮筋腫の影響で太る
という話が事実でしたら
女性にとっては重大な問題ですよね。
ここでは、子宮筋腫による症状で
太るといわれる理由について
まとめてみたいと思います。
子宮筋腫そのものが原因
子宮筋腫は顕微鏡で
みなければわからないくらい
とても小さなものから、
大きいものは10kgを
超えるものまであります。
つまり、巨大化した筋腫の影響で
お腹が膨れ上がって太ったと
感じている場合があるんです。
巨大化した子宮筋腫は薬物療法で
小さくするか、摘出手術で取り去る
などの治療法で対処することができます。
ホルモンバランスの崩れ
女性はホルモンバランスが崩れると、
太りやすい体質になることがあります。
そして子宮筋腫が大きく成長するには
女性ホルモンである
「エストロゲン」
という物質が大きく関わっています。
一般的に子宮筋腫が大きくなる過程では
エストロゲンが大量に分泌されている
と考えられているのですが、
そのせいでホルモンバランスが
崩れて太ってしまう可能性があるんです。
また、子宮筋腫の治療法のひとつに
薬物療法というものがあります。
これは逆にエストロゲンの分泌を抑えて、
偽閉経状態を作り出し、子宮筋腫の
成長を止める効果のある治療法なのですが、
エストロゲンを抑えると
それはそれでホルモンバランスが
崩れて太りやすくなって
しまうこともあるんです。
手術後に太ることも…
また、子宮筋腫摘出手術を
受けた後に太りやすくなる場合もあります。
今までエストロゲンを過剰に分泌して
育てていた筋腫を取り去ってしまいますから、
子宮筋腫を取る前と取った後では
急激にホルモンバランスが
変わってしまいます。
それによって、一時的に太りやすい
体質になることがあります。
また手術直後は内臓の働きも
鈍くなってますから、
身体全体が浮腫みやすかったり
脂肪を溜め込みやすくなっていたりします。
子宮筋腫という病気は、
病気自体も治療過程でも
ホルモンバランスが崩れやすく、
その影響を受けやすい体質の人に
とってはいかに上手くホルモンバランスを
コントロールするかが課題になってきます。
そのためには、病院を受診して
きちんと治療に向き合うことも必要ですが、
普段からストレスを溜めない生活を意識したり、
食事や睡眠などの方法を見直して
規則正しい生活を心がけることも重要ですよ。