子宮筋腫が2センチの時とは?
ここでは、「子宮筋腫が2センチの時」
についてお話します。
最近たまたま受けた婦人科検診で、
予想外に子宮筋腫が見つかって驚いている…
こんな経験はありませんか?
子宮筋腫は子宮の筋肉層にできる
コブのような良性腫瘍で、
特に1、2センチ程度の比較的小さなものは
あまり自覚症状がないことも多いんです。
そのためこのように婦人科の検診などで
急に見つかる場合があり、
戸惑ってしまう人も少なくありません。
2センチ程度の子宮筋腫が見つかった場合、
治療する必要はあるのか?
いったい今後どのように対処するべきなのか?
今回はそんな気になる疑問について
詳しく解説したいと思います。
2センチの子宮筋腫は経過観察?
近年、成人女性の約4人に1人の割合に
みられるというほど子宮筋腫の
患者数は増加しています。
しかし小さい筋腫の場合は特に
自覚症状がないことも多いため、
まだ発症に気が付いてない人も
たくさん存在しているのではないか
と考えられています。
もちろん自覚症状がないうちに、
きちんと検診を受けて子宮筋腫を
発見することは大切なことですが、
放置していたとしても
命に関わるわけではありません。
ただし子宮筋腫は放っておくと
どんどん大きく成長していきます。
どのくらい大きくなるかというと、
大変稀ですが最大10キロほどにも
なるくらいです。
そして大きく成長していくと
次第にそれに伴う症状が出てきます。
具体的には生理の出血量が異常に増える
「過多月経」、酷い「生理痛」、
「不正出血」、「貧血」、「腰痛」、
「頻尿」、「排尿、排便障害」…
などです。
ですから、今は小さくて特に症状がない
場合でもきちんと経過観察する
必要があるのです。
おそらく2センチ程度の子宮筋腫であれば
医師から経過観察にしましょうと言われる
ケースが多いと思いますが、
「経過観察は放置してもいい」
という訳ではなく3〜6ヶ月に1回
検診を受けて、筋腫の状態や症状の有無
などをみなければならないことを意味しています。
手術が必要になる場合も…
しかしながら、1〜2センチの子宮筋腫でも
すぐに治療や手術が必要な場合もあります。
例えば「粘膜下筋腫」で
症状が重いときなどです。
子宮筋腫は大きさよりもむしろできた場所
の方が重要で、子宮の内側に発生する
粘膜下筋腫は特に症状がでやすい
場所になっています。
粘膜下筋腫は1〜2センチでも過多月経や
強い生理痛などの症状を
引き起こすことがあるので、
その場合は薬物療法などの
治療が必要になります。
また妊娠を希望している女性であれば、
子宮筋腫があると不妊の原因となって
しまうことがありますので、
この大きさでも手術で摘出する
必要があることもあります。
子宮筋腫は2センチほどで発見される
ケースがもっとも多いとされています。
ほとんどが経過観察になると思いますが、
もしも何か症状が現れている場合には
我慢せずに婦人科で相談しましょう。