子宮筋腫が6センチの時とは?
ここでは、「子宮筋腫が6センチの時」
についてお話します。
いまや成人女性の3〜4人に1人の
割合で子宮筋腫があると言われています。
子宮筋腫は大きさやできた場所に
よっては無症状の場合が多いので、
自覚していない患者を含めると
もっと多いかもしれません。
一般的に大きさが6センチを超えると
何らかの症状を感じるようになる
とされていますが、
子宮筋腫の自覚症状にはいったい
どのようなものがあるのでしょうか?
今回は6センチ以上の大きさがある
子宮筋腫について、どのような状態で
どんな症状がでるのか詳しく
ご紹介したいと思います。
また手術の必要性についても
解説しますので、
是非参考にしてくださいね。
6センチの子宮筋腫の症状は?
子宮筋腫とは子宮の筋肉層に発生する
良性の腫瘍でそれ自体命に関わるような
病気ではありませんし、直接悪さを
するようなものでもありません。
ですから小さなものだと特に
自覚症状がないまま気がつかない
場合も多く、婦人科検診で初めて
見つかるケースも少なくありません。
しかし子宮の内側など、
できた場所によっては1〜2センチ
でも何らかの症状がでることがあり、
その場合は治療が必要なこともあります。
しかし一般的には子宮筋腫が
見つかっても経過観察になる場合が多く、
だいたい6センチを超えたあたりで
自覚症状がでてきてから治療を
開始するケースが多くみられます。
主な症状は過多月経や酷い生理痛、
下腹部痛、腰痛、不正出血、貧血、
頻尿、排尿障害、排便障害…
などです。
筋腫が子宮の外側に発生した場合は
症状がでにくいとされていますが、
それでも6センチを超えると
なんとなく腰や下腹部に違和感や
圧迫感を感じるようになることがあります。
手術するべきかどうか?
子宮筋腫の治療法には、
薬物療法や保存療法、
手術…
など様々な選択肢がありますが
子宮筋腫の大きさや場所、数、
そして患者の年齢やライフスタイル
などによって最適な方法が異なります。
例えば妊娠を望んでいる場合には、
小さなものでも不妊の原因となる
可能性があるので手術によって
摘出してしまうことがあります。
しかし逆に大きな筋腫でも、
閉経が近い女性の場合はそのまま
保存療法でやり過ごせば
女性ホルモンの分泌が減って
自然に縮小していきます。
症状が酷い場合には大きさに関係なく
手術が必要となる場合もありますが、
手術方法も子宮ごと全て摘出する方法や、
子宮は温存して筋腫核のみを摘出する
方法など患者それぞれの状態で様々な
方法を選択できるようになっています。
したがって6センチ以上の子宮筋腫が
ある場合でも、自覚症状がなくて特に
妊娠も希望していないのであれば
経過観察となることもあります。
一方症状がつらかったり、閉経まで
まだまだ時間もあるようでしたら
手術が必要となることもあるでしょう。
大切なことは、納得のいく
治療方針をきちんと選択することです。
かかりつけの医師とよく相談して
疑問点を解決した上で最適な方法で
治療しましょう。