子宮筋腫の大きさが3cmの時とは?
ここでは、「子宮筋腫の大きさが3cmの時」についてお話します。
子宮筋腫は自覚症状が少ない場合が
多いですから、婦人科検診などで
初めて見つかるということがよくあります。
そして、特に小さい筋腫については
「治療はしないで様子をみましょう」
と言われることがほとんどでしょう。
子宮筋腫自体は命に関わるものではなく、
女性によくある疾患とはいえ
「これからどうすればいいの…?」
と少し不安に感じてしまいますよね。
ここでは特に3cm以下の小さい子宮筋腫が
見つかった場合についてポイントを
しぼって詳しく解説をしたいと思います。
3cm以下の筋腫が見つかった場合
症状がつらくて受診した場合や、
あまりにも大きい子宮筋腫が
見つかった場合などとは違って
一般的に3cm以下の小さい子宮筋腫が
発見された場合は特に治療することもなく
経過観察になることがほとんどです。
だいたい半年〜1年に一回程度、
定期検診でエコー検査を行います。
調べる内容については大きさや数、
場所、症状などを前回の結果と比べます。
そして問題が無ければまた半年〜1年後に
定期検診の予約を入れる…。
という流れになります。
本当にごく稀ですが、急激に大きくなると
「ガン化」
している可能性もあるので
そのような意味でも定期検診で
経過観察することは大切なんです。
できる場所との関係
実は子宮筋腫を治療したり、
手術したりする基準は症状や筋腫の大きさ、
できた場所などの総合的な判断ですので、
ただ単に小さいから治療しなくてもいい、
という訳ではありません。
また症状と筋腫の大きさは
比例する訳でもありませんから、
治療するかどうかは人それぞれで
判断が難しいんです。
これから筋腫ができる場所と大きさ、
症状などについて解説します。
「粘膜下筋腫」
主に子宮の内側にできる筋腫で、
大きさは1〜2cm程度になります。
小さくても月経過多や強い生理痛
などといった症状を引き起こすことがあり、
場合によっては治療が必要になります。
「しょう膜下筋腫」
子宮の外側辺りにできる筋腫で
子宮内膜に関する症状にはほとんど
影響がないため、5cmを超えても
症状がない場合が多く、大きさが
あっても経過観察することがあります。
「筋層内筋腫」
子宮の筋層内にできる筋腫で、
3cm以下の場合は症状が
無い場合が多いです。
しかし、4cmを超えると過多月経や
貧血などの自覚症状がでることもあるので、
要経過観察です。
小さい子宮筋腫に関しては
ほとんど余計な心配をする必要はありませんが、
だからといって経過観察を怠ってはいけません。
しかしある意味様子を見ながら、
自分に最適な治療法を探すための
時間の猶予ができたと思って
気楽に考えてくださいね。