子宮筋腫の大きさが5センチの時とは?
ここでは、「子宮筋腫の大きさが5センチの時」
についてお話します。
「子宮筋腫の大きさが5センチあります」
婦人科検診でエコー検査を受けた際、
このように言われて
戸惑った経験はありませんか?
一般的に子宮筋腫の大きさが
5センチ以上あると手術が必要
といわれることがあります。
果たして5センチを超える子宮筋腫が
見つかった場合はすぐにでも
手術が必要なのでしょうか?
今回はそのような不安を感じている方
のために子宮筋腫で手術が必要となる
場合について、
詳しく解説したいと思います。
何センチ以上で手術が必要なのか?
子宮筋腫とは子宮の筋肉層に
発生する良性腫瘍で、小さいものは
数ミリから大きいものは
数十センチになるものまであります。
一般的に5センチを超える
子宮筋腫があると手術になる場合がある…
とよく言われますが、実は子宮筋腫の
大きさを表す方法は
「子宮全体の大きさ」と
「子宮筋腫核のみの大きさ」の
二通りありますので
よく確認する必要があります。
子宮筋腫が発生した場合には
子宮全体が大きく膨らみますので、
子宮全体の大きさで子宮筋腫の
大きさを表現している場合があるんです。
したがって通常、手術が必要な
目安となる子宮筋腫の大きさは
「子宮全体の大きさ」
の場合は10センチ以上、
「子宮筋腫核のみの大きさ」
である場合は
5センチ以上とされています。
しかし実際には子宮筋腫の位置や
数などによっては小さくても症状がでたり、
逆に大きくても無症状な場合も
ありますので手術が必要かどうかは
人それぞれになります。
症状がでているかどうか?
子宮筋腫で手術が必要と判断される
場合は、単純に子宮筋腫の大きさだけ
ではなく
「生活に支障のある症状がでているかどうか」
が重要な基準となります。
子宮筋腫の主な症状は「下腹部痛」や
「腰痛」、「過多月経」、「不正出血」、
「頻尿」、「排尿痛」、「便秘」、
「貧血」…などがあります。
特に子宮の内側に筋腫が発生した場合は
1センチほどの小さいものでも症状が
強くでやすい傾向にありますので、
手術が検討されることがあります。
反対に、子宮の外側に子宮筋腫が
発生した場合はあまり症状が
でないこともあり、5センチ以上の
大きなものでも保存療法が
選択される場合があります。
一方で妊娠を希望する女性の場合、
子宮筋腫があると妊娠の妨げとなる
可能性があるので特に症状がなくても
手術が必要と判断されることもあります。
子宮筋腫の手術の必要性は、
患者それぞれの状態や
ライフスタイルなどによって異なります。
たとえ5センチ以上の筋腫があるから
といってすぐに手術になる…
というわけではないのです。
治療方針については、きちんと
かかりつけの婦人科医と相談して
納得のいく方法を選択するようにしましょう。