子宮筋腫が7センチで手術する時とは?
ここでは、「子宮筋腫が7センチで手術する時」
についてお話します。
一般的に5センチを超える子宮筋腫は
比較的大きいものと分類されており、
手術が必要…
といった認識があります。
では、検査を受けて7センチの
子宮筋腫が見つかった場合には、
すぐにでも手術になって
しまうのでしょうか?
今回はそんな疑問に対しての答えと、
もしも手術が必要になった場合には
どのような手術を行なうのか?
についての情報を詳しく
ご紹介したいと思います。
7センチの子宮筋腫は手術?
子宮筋腫は月経のある全女性の
4人に1人は発症している
と言われるくらい比較的ポピュラーな
病気ですが、子宮の筋肉層にできる
良性腫瘍ですので命に関わる
病気ではありません。
したがって、特につらい症状が
現れているわけではない場合、
必ずしも手術が必要な
わけではありません。
7センチの子宮筋腫は確かに
大型のものですが、
できた場所によっては無症状の
こともありますので妊娠を
希望している場合で妊娠の妨げと
なっている可能性がある
子宮筋腫以外は経過観察で
薬物療法によって対処することもあります。
そもそも子宮筋腫の大きさには
「子宮筋腫ができて大きくなった
子宮全体の大きさ」
と
「子宮筋腫核部分のみの大きさ」
という2種類の表現方法があり、
念のため7センチの子宮筋腫が
どちらの表現方法であるのかを
確認する必要があります。
一般的に子宮筋腫核の大きさである
場合には5センチを超えると
手術になるケースが多いのですが、
子宮全体の大きさである場合は
10センチまでは経過観察と
なる場合が多くみられます。
しかし生理痛が酷い、生理時の出血が酷い、
下腹部痛や腰痛がある、貧血がある、
頻尿や排尿痛…
などといった症状が現れている
場合にはやはり大きさに関係なく
手術が必要なこともあります。
子宮筋腫の手術について
子宮筋腫の手術方法には
大まかに分けて二通り、
「子宮全摘出術」
と
「子宮筋腫核出術」
があります。
子宮全摘出術は子宮筋腫を子宮ごと
すべて摘出する方法で、
子宮筋腫核出術は子宮を温存して
筋腫核のみを取り除く方法です。
妊娠を希望している場合にはもちろん
子宮を温存する子宮筋腫核出術に
なりますが、そうでない場合は
子宮全摘出術を選択した方が
手術による身体への負担が少なく
済んだり、月経に伴うつらい症状から
解放されるなどのメリットもあります。
さらに細かく術式がわかれており
「開腹術」、「経膣的手術」、
「腹腔鏡下手術」と、
いくつか方法が存在します。
子宮筋腫の手術は患者の状態や
ライフスタイルなどによって
なるべく負担の少ない最適な方法が
選択されますので、
かかりつけの医師とよく話し合って
納得のいく方法を選びましょう。