子宮筋腫手術のリスクとは?
ここでは、「子宮筋腫手術のリスク」
についてお話します。
子宮筋腫の手術を検討している方が
最後まで気になるのは、
やはり手術のリスクに
ついてではないでしょうか?
もちろん手術を受けることに
関するメリットは計り知れません。
しかし、どんな手術でも
多少なりともリスクがあるものです。
子宮筋腫の手術の場合は、
何か後遺症やデメリットなどの
心配はあるのでしょうか?
今回は子宮筋腫の手術で主に
行なわれている「子宮全摘出術」と
「子宮筋腫核出術」について、
考えられるリスクや
デメリットをまとめました。
子宮全摘出術のリスク
子宮全摘出術とは、子宮筋腫を
子宮ごと全て摘出してしまう手術方法です。
まず第一に考えられるリスクは、
なんといっても子宮を
失うことによる喪失感です。
またそれによって中には精神的な
ダメージを大きく受けてしまい、
鬱状態や更年期の症状が現れる場合があります。
しかし子宮を取るからといっても
卵巣機能はそのままですから、
決して女性らしさは失われません。
また子宮筋腫は子宮がある限り
何度でも再発しますから、
子宮を全摘出してしまえば
そのような心配もいりません。
そして意外にも筋腫核のみを取り除く
手術に比べると、子宮全摘出術は
出血量が少なく済むというメリットがあります。
しかし子宮がなくなるので、
二度と妊娠はできなくなりますから
通常は45歳以上の妊娠を希望しない
女性に行なわれている手術方法となります。
子宮筋腫核出術のリスク
子宮筋腫核出術とは、子宮を温存して
筋腫核部分のみを摘出する方法です。
子宮を温存しながら筋腫を取ることができる
画期的な手術方法ですが、
子宮筋腫は見た目にはわかりにくいほど
小さな筋腫がいくつもできている
場合があるので、子宮がある限り何度でも
再発する可能性があります。
また子宮全摘出術と比べるとあまり
切らないで済むイメージがありますが、
通常子宮筋腫はいくつか存在している
ケースが多く、何度も切除しなければ
ならないため出血量が増えてしまいます。
そのため、稀に輸血を行なわなくては
ならない状況になるリスクもあります。
また、術後の後遺症として
よくみられるのが「癒着」です。
手術による傷跡が治っていく過程で、
周辺臓器や組織とくっ付いたまま
修復してしまうのです。
そのため子宮筋腫の手術を受けた患者は
その後妊娠した場合、癒着した部分からの
子宮破裂のリスクを回避するために
帝王切開による出産になります。
また癒着した場所によっては不妊の
原因となったり、腸閉塞になる恐れがあります。
ここで紹介したような手術のリスクや
デメリットは、割合としてはほとんど
起こる確率の低いものです。
また癒着や再発についてはよくみられますが、
医師によって注意深く
経過観察がなされますので、
余程のことがない限りは重症化しません。
どんな手術にもリスクはありますが、
重要なことはきちんと
確認して頭に入れておくことです。
大切な自分の身体に関することですから、
不明な点はあらかじめ解消しておきましょう。