子宮筋腫手術の料金とは?
ここでは、「子宮筋腫手術の料金」
についてお話します。
子宮筋腫は、良性の腫瘍なので
それだけでは命に関わるものではありません。
自覚症状が出ない方も多く、
多くの場合閉経と共に筋腫は
小さくなっていきます。
筋腫の存在に
気がつかない方もいるくらいです。
しかし、子宮筋腫がある程度の
大きさになってしまった場合、
手術を勧められる事が多いです。
手術を勧められた時に、
一番気になるのはどの位
お金がかかるかではないでしょうか?
そこで今回は、子宮筋腫の
手術の料金について、紹介します。
子宮筋腫の手術法
子宮筋腫の手術には、
3種類の術式があります。
・開腹手術
…お腹を大きく切り開いて行う手術です。
骨盤内の病気全般で適応される術式です。
メリットとしては、
子宮の状態を確認しやすく、
激しい癒着にも対応しやすいです。
デメリットとしては、
術後お腹に傷跡が残り、
痛みが強いです。
・膣式手術
…膣から器具を入れて手術する方法です。
子宮筋腫や子宮腺筋症、
初期の子宮頸がんなどに
適応される術式です。
メリットとしては、傷が残りにくく、
術後の癒着や痛みが比較的軽いです。
デメリットとしては、
子宮周囲を超えた広い
範囲の疾患には対応できないです。
・腹腔鏡下手術
…腹部に数カ所小さな穴を開けて、
そこから器具を入れて
手術をする方法です。
子宮筋腫や卵巣嚢腫、子宮内膜症、
子宮腺筋症、異所性妊娠(子宮外妊娠)
などに適応される術式です。
メリットとしては、術後の癒着や
痛みが軽い、入院期間が短い、
卵巣や卵管などの付属器や
骨盤内の手術もしやしいです。
デメリットとしては、
実施できる病院が少なく、
手術費用が高い、
先進医療の対象となっている場合は
さらに自己負担額が高いです。
子宮筋腫の手術法
子宮筋腫の手術には、
3種類があります。
1.単純子宮全摘出術
子宮頸部の付近で靭帯を切断し、
子宮を全て取り除く手術法です。
メリットとしては、
・子宮筋腫の再発、
子宮ガンの可能性がゼロになる。
・子宮筋腫に伴う症状も改善する。
デメリットとしては、
・術後は自然妊娠は出来なくなる。
などが挙げられます。
子宮を摘出しても、卵巣は
温存しておけば卵巣機能が
残っているうちは更年期障害
になる心配はありません。
また、膣は残るので妊活も可能です。
2.筋腫核出術
子宮を体内に残して、
筋腫だけを取り除く手術です。
メリットとしては、
・筋腫による症状が軽快する。
・術後の妊娠が可能。
デメリットとしては、
・子宮筋腫が再発する
可能性が20%前後ある。
・手術時の出血量が多くなるので
輸血のリスクが増える。
などが挙げられます。
3.粘膜下筋腫の場合
子宮口から切除用の
内視鏡を挿れて筋腫を
取り除く手術が行われます。
この場合は、術後の痛みは
ほとんどなく、回復も早いです。
手術の費用
手術の費用としては、手術の技術料の
他に入院費用も必要となります。
そのため、手術法によって
費用も違ってくるのです。
具体的には、
・開腹手術で20〜25万円
・膣式手術で20万円前後
・腹腔鏡手術で20〜85万円
となります。
腹腔鏡手術については、
先進医療や自費診療の対象と
なる事があるので、
費用に幅が出るのです。
なお、
「高額医療費制度」
を申請する事で、健康保険適用範囲の
うちで同一月にかかった医療費の
自己負担額が返ってくるので、
問い合わせましょう。
ちなみに入院期間は、
・開腹手術で7〜14日間
・膣式手術で5〜8日間
・腹腔鏡手術で5〜8日間
が目安です。
このように、子宮筋腫の手術費用は、
手術法によって様々なのです。
子宮筋腫の状態や状況に合わせて、
医師と相談して決めるようにしましょうね!