子宮筋腫手術で腹腔鏡の大きさとは?
ここでは、「子宮筋腫手術で腹腔鏡の大きさ」
についてお話します。
子宮筋腫の完治を目指すには、
手術という方法があります。
手術方法はたくさんありますが、
その中でも
「腹腔鏡下手術」
は傷跡も小さく済みますので
術後の回復も早く、患者にとって
より負担の少ない方法の
ひとつとされています。
「しかし小さい子宮筋腫にしか
行なうことができない…」
という話を聞いたことがある方は
自分の場合は手術を受けることが
できるのかどうか、気になって
いるのではないでしょうか?
今回は腹腔鏡下手術についての
メリットやデメリットについて、
またどのくらいの大きさの
子宮筋腫まで手術が可能なのか
詳しく解説したいと思います。
子宮筋腫の腹腔鏡下手術とは?
子宮筋腫の手術には
大まかに分けて二通りあり、
筋腫を子宮ごと全部摘出する
「子宮全摘出術」
と子宮は温存して筋腫核部分のみを
取り除く
「子宮筋腫核出術」
があります。
その中でもさらに細かく術式があり、
お腹を切り開いて摘出する
「開腹術」や、膣から器具を入れて
行なう「膣式手術」、
下腹部に小さな穴を開けてそこから
器具や内視鏡を入れて行なう
「腹腔鏡下手術」…
など様々な方法があります。
腹腔鏡下手術は、お腹に数ミリ程度の
小さな穴を3~4箇所開けて、
そこから内視鏡や電気メスなどの
器具を入れて筋腫核部分のみを
摘出する手術方法です。
小さな穴を数箇所開けるだけで
済みますので患者の負担がもっとも
少ない方法とされており、
術後の回復も早く、傷跡が
少ないため見た目の面からも
メリットがあります。
また子宮を温存できるので、
妊娠を希望している女性などには
最適の方法です。
このように腹腔鏡下手術は
メリットばかりのように思えますが、
当然デメリットといえる部分もあります。
まずは手術自体の難易度が高く
、医師の技術力が要されることと、
そのために腹腔鏡下手術を
受けることができる病院が
限られていることです。
また腹腔鏡下手術に限らず、
子宮を温存するということは
これから先も子宮筋腫が再発する
可能性があるということです。
ただ、やはり開腹手術などと比べると
傷が小さく済む分、5日程度で
退院できて2週間程度で社会復帰
できるというのはとても
魅力的なポイントです。
どのくらいの大きさまで可能か?
腹腔鏡下手術はあまり
大きい子宮筋腫には適応できません。
では、いったいどのくらいの
大きさまで手術が可能なんでしょうか?
一般的には7センチ程度の
筋腫核までなら腹腔鏡下手術が
可能であるとされています。
もしも7センチを超えるもので
あったとしたら、10センチ程度まで
であれば
「腹腔鏡補助下手術」
という方法があります。
腹腔鏡補助下手術とは、
腹腔鏡下手術で開けた穴に、
さらに2~3センチ程度の小切開を加えて
行なう手術方法で、
開腹手術よりは負担の
少ないものとされています。
腹腔鏡下手術は実施している
病院が限られているため、
もしかしたらかかりつけの病院では
選択できないかもしれません。
もし気になっている場合には大きい
病院に紹介状を書いてもらえる
場合もあるので、かかりつけの
医師に相談してみましょう。