子宮筋腫手術をしたくない時とは?
ここでは、「子宮筋腫手術をしたくない時」についてお話します。
「10センチ以上の大きい子宮筋腫があるけど、
自覚症状も特に無いし
なるべくなら手術したくない…」
このように、病院で子宮筋腫の
診察を受けたら手術をすすめられて
戸惑っている方もいらっしゃるかと思います。
特に子宮を全摘出する手術については、
たとえ妊娠を希望していなかった
としても複雑な気分になりますよね。
子宮筋腫は直接命に
関わる病気ではないので、
必ずしも手術をしなければならない、
というわけではありません。
閉経まで温存して様子をみる
では、手術をしない場合は
どのような治療方法があるのでしょうか。
「子宮筋腫 10センチ 手術しない」でも
紹介しているように、手術をしないで
閉経まで経過観察する方法があります。
閉経すれば女性ホルモンの分泌が
減るので自然と子宮筋腫は
小さくなるからです。
このとき、薬でエストロゲンの
分泌を抑制しながら
経過観察する方法もあります。
子宮筋腫はエストロゲンという
女性ホルモンによって大きくなりますので、
薬を服用すれば成長を
止めることができるというわけです。
しかしあくまでも一時的な処置に過ぎず、
完治するわけではありません。
また、貧血や月経の異常などの
自覚症状のある部分にだけ
対処療法で様子をみることもあります。
子宮動脈塞栓術という方法も
基本的に子宮筋腫は摘出手術以外で
完治する方法はありませんが、
これ以上大きくしないように
する治療法はあります。
子宮動脈塞栓術という方法もそのひとつです。
子宮動脈という、子宮に栄養を送る血管を
塞ぐことによって子宮筋腫に送られる
栄養を断ち、結果として
筋腫を縮小させる方法です。
この方法ですと股から細い管を
入れるだけですので、
摘出手術よりは負担が少なく済みます。
またうまくいけば筋腫が小さく
縮小することもあり、不妊治療中の
治療法としても選択されることがよくあります。
納得のいく方法を見つけてください!
子宮筋腫の治療方法は、筋腫の状態、
症状の出方、患者の年齢、妊娠希望の
有無などによって違ってきます。
また、医師によっても
治療方針の判断は分かれます。
人によっては子宮筋腫摘出手術を
行わないと危険な場合もありますが、
「医師に手術をすすめられたから」
といって必ず手術しなければ
ならないわけではありませんから
とことん納得いくまで話し合ってください。
そして場合によってはセカンドオピニオンを
求めてもいいかと思います。
ご自身に合った治療方針が
見つかるといいですね。