子宮筋腫の貧血対策とは?
ここでは、「子宮筋腫の貧血対策」
についてお話します。
子宮筋腫の症状で、
貧血にお悩みではありませんか?
子宮筋腫は子宮の筋肉層にできる
良性の腫瘍ですが、小さいものであれば
特に無症状の場合が多く、
経過観察になることもあります。
しかし中には貧血の症状が酷く、
日常生活に支障がでている方も
いらっしゃいますよね。
そもそもなぜ子宮筋腫で
貧血が起こるのでしょうか?
今回はそんな疑問について
お答えしつつ、日常的に
自分でできる貧血の対策法
についてもご紹介したいと思います。
子宮筋腫の症状で貧血になる?
子宮筋腫は成人女性の4人に1人が
持っていると言われている女性特有の
疾患ですが、
初期ではあまり自覚症状がないため
中には気が付かずに過ごしている
女性もたくさんいるとされています。
しかし症状が現れ始めると、
生理の経血量が異常に増える
「過多月経」
になる女性が多くみられます。
過多月経になると、それでなくても
貧血になりやすい生理でさらに
出血量が増えて血液が失われる
ことになりますから、
結果的に酷い貧血を
引き起こす原因となってしまうのです。
貧血が起こると、目眩や立ち眩み、動悸、
息切れ、倦怠感、寒気、食欲不振、
吐き気…
などといった症状が現れることがあります。
貧血の対策について
このような貧血の症状に悩まされている
場合、何か良い対策法は
あるのでしょうか?
まずは婦人科を受診して、
足りない鉄分を補うために鉄剤を
処方してもらう必要があります。
鉄剤は飲み始めてから全身に鉄分を
十分行き渡らせるために時間が
かかりますから、
決して自己判断で止めたりせずに
最後まで飲みきってください。
また一度にたくさん飲めば
いいわけでもありませんから、
きちんと用法用量は守りましょう。
同時に、普段の食生活の中にも
鉄分を含む食材を意識して
摂ることが重要です。
このときのポイントは、
ただ闇雲に鉄分を含む食材を
ひたすら食べるのではなく、
「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の
食材をバランス良く摂ることです。
一般的にヘム鉄に分類される食材の
鉄分は吸収率が良く、
非ヘム鉄の食材は吸収率が
悪いとされていますが、
同時にバランス良く摂るのが理想です。
ヘム鉄の食材は、レバーや赤身の肉、
赤身の魚、貝類などに多く含まれています。
非ヘム鉄はほうれん草、小松菜、
パセリなどの野菜、海藻、大豆類に
多く含まれます。
また一緒に摂ることで鉄分の
吸収率をさらに高める食材があります。
ビタミンCやビタミンB群、
動物性タンパク質やカルシウム
などの栄養素を含む食材です。
貧血は1、2日でどうにか
なるものではありません。
日常的に楽しみながら食生活を工夫して、
貧血の予防を心がけたいものです。
しかしそれでも酷い貧血が解消されない
場合には手術などの選択肢もありますから、
かかりつけの医師に相談してみましょう。