子宮筋腫手術後に出血する時とは?
ここでは、「子宮筋腫手術後に出血する時」
についてお話します。
子宮筋腫は成人女性の4人に1人の割合で
発症しているとされるほど
ポピュラーな病気です。
基本的には良性腫瘍ですので
命に関わる病気というわけではありませんが、
中には手術が必要となる場合もあります。
「子宮筋腫の手術って…手術後の後遺症で
出血が起こることがあるって聞いたけど、
本当なの?」
手術となるとこのような不安が次々と
湧き上がってきてなかなか
踏み切れない方もいらっしゃいますよね。
今回は子宮筋腫の手術って
どんなことをするのか?
について詳しく解説しつつ、
気になる後遺症の不安に対する
答えをまとめました。
子宮筋腫の手術について
子宮筋腫は特に症状がでていない場合は
経過観察になることも多いですが、
過多月経や酷い生理痛、不正出血、
腰痛、下腹部痛、貧血、頻尿、
排尿障害、排便障害…
などといった症状によって日常生活に
支障がでている場合は
手術が必要になることもあります。
また妊娠を希望している女性も、
子宮筋腫があると不妊の原因となる場合が
ありますのでその場合も手術で
摘出してしまうことがあります。
主に行なわれている手術方法には
2通りあります。
ひとつは筋腫を子宮ごと全て摘出してしまう
「子宮全摘出術」で、
もうひとつは子宮を温存して筋腫核部分
のみを摘出する「子宮筋腫核出術」です。
さらに術式が「開腹術」や「膣式手術」、
「腹腔鏡下手術」などいくつかに分かれており、
筋腫の状態や患者のライフスタイルなど
によって最適な方法が選択されます。
手術後の後遺症で出血が起こる?
どんな手術でもある程度の後遺症や
リスクは付き物ですが、
子宮筋腫の場合も例外ではありません。
ただ、子宮筋腫の後遺症はいずれも
一時的なものであり、しばらく安静に
すると段々と治まってくるものです。
手術後にもっとも生じやすい後遺症の
ひとつに「出血」があります。
傷口が閉じるまでの術後数日間に
出血するのは通常誰でもみられる症状ですが、
中には出血がとまってしばらくした後に
またダラダラと出血し始めることがあります。
これは茶色や黒っぽい色の出血であれば、
手術中に出血したものが時間が経って
排出されただけですので問題ありません。
ただし鮮血であればどこからか新しく
出血が起こっている可能性があるので
その場合はかかりつけ医に相談しましょう。
その他にも術後の後遺症として発熱や血栓、
痛み、癒着…
などが起こる可能性があります。
もちろん全ての患者さんに生じるもの
ではありませんし、
入院中も退院した後も医師によって
注意深く経過観察がなされますから
あまり心配はいりません。
手術は誰でも不安に感じてしまうと思いますが、
つらい症状に悩んでいた患者さんが
嘘のように楽になったと感じるくらい
素晴らしい治療方法のひとつでもあります。
近年ではより負担が少ない手術方法を
選択できるようになっていますから、
気になっている場合は我慢せずに
かかりつけの医師に相談しましょう。