子宮筋腫の術後出血はいつまで続くの?
ここでは、「子宮筋腫の術後出血はいつまで続くのか」
についてお話します。
「子宮筋腫の術後の出血が止まらない…」
意を決して子宮筋腫の手術を受けたものの、
なかなか止まらない術後の出血に
不安や焦りを感じてはいませんか?
この場合、医師から
「しばらくしたら止まりますから」
と言われて経過観察になるケースが
多いかと思いますが、
しばらくっていったいどのくらいなのか
わからないと心配ですよね。
今回は子宮筋腫の手術を受けた後に
起こる出血について、気になる疑問の
答えをまとめましたので
是非参考にしてくださいね。
子宮筋腫の手術とは?後遺症は?
子宮筋腫の手術は
大まかに分けて2通りあります。
子宮筋腫を子宮ごと全て摘出してしまう
「子宮全摘出術」と、子宮を温存して
筋腫核部分のみを摘出する
「子宮筋腫核出術」です。
もちろんどちらの手術方法でも受ける
メリットが沢山ありますが、
どんな手術でもリスクはゼロではありません。
それは子宮筋腫の
手術においても例外ではありません。
例えば子宮全摘出術の場合は、
子宮を全て摘出してしまうことにより
更年期障害の発症を早めてしまうことがあります。
また精神的なダメージで
鬱病になってしまう人もいます。
子宮筋腫核出術では、子宮を温存することで
子宮筋腫の再発の可能性があります。
子宮筋腫は子宮がある限り、
何度でも発症するからです。
またどちらの手術方法でも、
術後の後遺症として「癒着」や
「出血」が起こる可能性があります。
癒着とは、傷口が回復していく過程で
周辺の臓器や組織とくっつきながら
細胞の修復を行なってしまうことです。
癒着が起こると不妊の
原因となったり、
出産の際の子宮破裂が
起こる原因となったり、
腸閉塞などを引き起こす
恐れがあります。
出血に関しては、
個人差がかなりありますがほとんどの
患者さんにみられる後遺症です。
詳しくは
でも解説していますが、出血の多くは
自然に治まってくるものです。
しかしながら以上のような後遺症は
起こる可能性の低いものがほとんどです。
医師も注意深く経過を観察していますから
重症化することはほぼありませんので、
そこまで恐れる必要もないです。
術後の出血…いつまで続くの?
子宮筋腫の手術を受けた後に生じる出血は、
いったいいつまで続くものなんでしょうか。
それについては一様に
「いつまで」
とは言えず、
患者それぞれで本当に個人差のあるものです。
退院までに治まってしまう方もいますし、
中には何ヶ月もダラダラと
続いてしまう方もいます。
しかし、大抵の場合は1ヶ月〜1ヶ月半の
間に出血が止まる場合が多いようです。
出血の状態については徐々に
量が少なくなっていって、
最初は赤かった出血もだんだんと
焦げ茶色や黒色の血になっていきます。
ここで注意しなければならない点は、
鮮血の出血が続く場合です。
また出血量が増えていく場合も要注意です。
そのような出血の様子が現れたら
すぐに婦人科を受診してください。
なかなか止まらない出血は、
ほとんどの場合自然に治まっていくもの
ですが何ヶ月も続いたら不安になりますし、
何よりも不快ですよね。
婦人科に相談すると症状に合った薬を
処方してくれることもありますから、
気になる症状は我慢せずに病院へ行きましょう。