子宮筋腫の出血量とは?
ここでは、「子宮筋腫の出血量」
についてお話します。
「生理の出血量が多いと、
子宮筋腫の可能性がある」
こんな話を聞いたことはありませんか?
しかし生理の出血が人より多いのかどうか
についてはなかなか比べることができないため、
わかりにくいですよね。
そもそもなぜ子宮筋腫があると
出血量が増えるのか?
自分の症状が子宮筋腫によるものか
どうかを見極めるにはどうしたらよいのか?
今回はそんな気になる疑問に対して
詳しく解説したいと思います。
生理の出血量が多い原因は?
子宮筋腫は子宮の筋肉層にできる良性腫瘍で、
今や月経のある女性の4人に1人の
割合に発症しているとされていますが、
初期にはあまり自覚症状がでないので
子宮筋腫の発症に気が付いていない
人も多いかと思います。
しかしおそらくもっとも最初に出やすい
症状に、月経の異常があります。
「過多月経」
といって、生理のときの出血量が異常に増えたり、
それに伴って酷い
生理痛が生じることがあるのです。
このような症状は特に「粘膜下筋腫」
というタイプの子宮筋腫でよくみられます。
粘膜下筋腫とは子宮の内側に発症した
筋腫のことで、過多月経を引き起こす
原因となってしまうものです。
子宮の内側にコブ状に飛び出した筋腫は、
大きく成長するにつれて徐々に子宮内膜の
表面積を押し広げますので、
それだけ生理の際に剥がれ落ちる
経血量を増加させてしまうのです。
粘膜下筋腫の場合は小さいものでも
比較的症状を引き起こしやすいタイプの筋腫です。
また不妊の原因にもなることがあるので、
あまり大きくなる前に治療する必要があります。
月経の異常をチェック
生理の出血量が多いかどうかは、
なかなか自分ではわかりにくいものです。
そこで、以下に紹介するチェック項目を
参考にしてご自身の症状と比べてみてください。
・昼間でも夜用のナプキンが何枚も
必要になるくらい大量出血する
・夜寝ている間に夜用のナプキン
一枚では足りない、
夜中に何度もナプキンを取り替える
・生理がくると大量出血に伴って貧血になる
・レバー状の血の塊がでる
・通常の生理期間を過ぎてもまだ出血が
続いている(生理が10日以上続いている)
・生理期間以外のタイミングで
不正出血があらわれる
以上の点に当てはまる場合は、
子宮筋腫が原因で引き起こされている
過多月経かもしれません。
子宮筋腫が原因の場合はつらい症状に
対する薬物療法を行なうことである程度
改善されますし、完治を目指すのであれば
手術という選択肢もあります。
生理の出血量が異常に多い場合は
子宮筋腫の可能性もありますが、
もしかしたら他の婦人科系疾患が
潜んでいるかもしれません。
心当たりがあるようでしたら、
一度きちんと婦人科で検査を受けてみましょう。