子宮筋腫で出血が少ない時とは?
ここでは、「子宮筋腫で出血が少ない時」についてお話します。
子宮筋腫は女性に最も多い疾患のひとつで、
その代表的な症状に
「過多月経」
というものがあります。
過多月経とは、毎回の生理の
出血量が異常に多いことです。
通常、子宮の中には子宮内膜という
分厚い膜が作られていて、
もしも妊娠した際には赤ちゃんの
ベッドとなる役割を果たしています。
しかし妊娠に至らなかった場合には
内膜は不要になるので、
それが経血として生理時に排出されるのです。
したがって子宮筋腫があると
出血量が多くなる理由については、
子宮筋腫があるために子宮内膜の
表面積がその分広くなるからだ
と考えられています。
この「過多月経」は子宮筋腫の
症状の中でも代表的なものですので、
生理の出血量が多いために病院を
受診して初めて子宮筋腫が見つかった
という方も多いのではないでしょうか?
子宮筋腫があるのに出血量が少ない理由1
しかし中には子宮筋腫があるのに
出血量が少ない…という方もいます。
実は「過多月経」は子宮筋腫が
あるからといって必ずしも
生じる症状ではないのです。
子宮筋腫はできる場所や大きさ、
個数や身体の状態などによって
引き起こされる症状も様々です。
子宮内膜にできた子宮筋腫に
ついては出血量が多くなりやすい
傾向にありますが、
子宮の外側などにできる筋腫も
ありますので必ず出血量が
多くなるわけではありません。
ですから
「出血量が少ないから…」
と油断せずに検診は
きちんと受けましょう。
子宮筋腫があるのに出血量が少ない理由2
実は生理だと思っていた出血が、
閉経前後でホルモンバランスが
崩れることによって引き起こされる
「不正出血」の場合があります。
一時的なホルモンバランスの乱れは
基本的には心配のないものです。
しかし閉経しているのにあまりにも
ダラダラと出血が続くような場合には、
「筋腫分娩」や「子宮肉腫」といった
他の危険な病気も考えられますので
一度かかりつけ医に相談する必要があります。
詳しくは「子宮筋腫 出血 閉経」で
解説していますので
参考にしてみてくださいね。
子宮筋腫によって出血するか
どうかは人それぞれですが、
あまりに症状がつらい場合には
ホルモン療法や筋腫摘出手術などの
治療法もありますから、
我慢せずに病院を
受診してくださいね!