子宮筋腫腹腔鏡手術で術後の痛みとは?
ここでは、「子宮筋腫腹腔鏡手術で術後の痛み」
についてお話します。
子宮筋腫は、良性の腫瘍です。
悪性の癌と違って他の臓器に
転移するような事は無く、
無症状の事も多いです。
しかし、筋腫の大きさや位置によっては
様々な症状が出る事があります。
そんな時は、手術を
受けるように薦められます。
病院や症状によっては、
一番負担の少ない腹腔鏡手術を
薦められる事も。
負担が少ないと言っても、
気になるのが術後の痛み
ではないでしょうか。
そこで今回は、子宮筋腫の
腹腔鏡手術での術後の
痛みについて紹介します。
腹腔鏡手術の当日
手術の直後は、点滴で痛み止めを
入れるため傷口の痛みや
吐き気などは全くありません。
とは言っても、
動いてしまうと傷口に響きます。
術後の状態としては、
・仰向けの状態で枕は使えない
・術後5時間は、酸素マスクを装着する
・1日は何も口にしてはいけない(水もダメ)
・1日は動く事ができない(トイレもダメ)
とされていて、麻酔が切れる頃には
「痛み」や「吐き気」
などが襲いかかります。
当日の症状は、
・喉がイガイガして、
痰が常に喉に張り付いている
・酸素マスクによって、
異常に乾燥し蒸れて熱くなる
・炭酸ガスの影響で、背中と腰が痛くなる
などが挙げられます。
術後、酸素マスクが外れるまでの5時間は、
と同じように、とても苦しい時間なのです。
酸素マスクが外れると、
喉の乾燥が随分楽になり痰が
絡むのも少なくなります。
腹腔鏡手術後2日目
術後2日目のスケジュールとしては、
・血液検査
・水を飲んだ後、トイレまで歩く
・尿管や点滴が外れる
・昼から普通食が始まる
などです。
血液検査の後、初めて水を飲む事ができ、
大丈夫な事と確認できると
歩行練習が始まります。
歩くと傷口に響きますが、
寝ているよりも断然楽に感じます。
また、トイレまで1人で歩ければ
点滴や尿管が外れ、
水も自由に飲め昼食から
食べられるようになります。
ただし、腹腔鏡手術の場合子宮筋腫を
膣から取り出すため、膣の中に
大量のガーゼが詰め込まれています。
トイレに行く時、膣にガーゼが
詰め込まれたままなので、
痛みはないものの気持ちは悪いでしょう。
腹腔鏡手術後3日目
術後3日目のスケジュールとしては、
・内診の後、膣のガーゼを取り出す
・シャワーの許可が出る
・弾性ストッキングを脱ぐ許可が出る
などです。
膣の中のガーゼを取り出す時、
手加減なしに引っ張り出すので痛いです。
しかし、取った後はスッキリします。
腹腔鏡手術の場合、順調に行くと
4日目に退院となります。
開腹手術の場合は、
7日目が退院となります。
このように、腹腔鏡手術も
痛みはあるのです。
もちろん、痛みには個人差が
大きいので上記が全てではありませんよ。