子宮筋腫で術後の痛みはいつまで続くの?
ここでは、「子宮筋腫で術後の痛みはいつまで続くのか」
についてお話します。
「子宮筋腫の手術は受けたいけれども、
術後の痛みがどれくらいなのか不安で
決断できない…」
そんな方も多いかと思います。
確かに子宮筋腫の手術を受けたことが
ある方の中では人によっては
「ものすごく痛かった」
と感じることもあるようですが、
なかには翌日以降は動ける程度の
痛みにまで改善した…
という方もいて、かなり個人差があります。
術後の痛みが想像できないと
心の準備がなかなかできませんよね。
今回は、子宮筋腫の手術が最大で
どのくらいまで痛みが続く
可能性があるのか解説したいと思います。
また気になる術後の経過についても
ご紹介しますので、
最後までご覧くださいね。
子宮筋腫の手術方法
子宮筋腫の手術は大まかに
分けて2種類あります。
子宮筋腫を子宮ごと摘出する
「子宮全摘出術」と、
子宮を温存して筋腫核部分のみを摘出する
「子宮筋腫核出術」です。
さらに術式が細かく分かれており、
お腹を切り開いて筋腫を摘出する
「開腹手術」、
また膣から内視鏡や器具を入れて
筋腫を摘出する「子宮鏡下手術」、
お腹に数ミリ程度の穴を3箇所ほど
開けてそこから内視鏡や器具を入れて
筋腫を摘出する「腹腔鏡下手術」
などがあります。
手術方法については、
子宮筋腫の状態や発生場所、大きさ、
そして患者の年齢やライフスタイルなど
から総合的に判断されて決定します。
術後の痛みはいつまで?
気になる術後の痛みについてですが、
手術における痛みの度合いは
やはり傷の大きさに比例します。
したがって、筋腫核部分のみを摘出する
「子宮筋腫核出術」の場合は
子宮筋腫の大きさが大きければ
大きいほどそれだけ切り取る範囲も
広くなるため痛みが強くなる傾向があります。
また大きさに関わらず筋腫の数が
多い場合もその分切り取る範囲が
多くなるため同様です。
術式においてはお腹にできる
傷の大きさからみれば、
やはり「開腹手術」がもっとも強い痛みを
引き起こす傾向にあります。
手術直後の詳しい経過は
でも解説していますが、
開腹手術の場合は術後4日程度、
腹腔鏡下手術の場合は2日程度は
強い痛みが残る場合が多いです。
それ以降は、病院内を自分で
動ける程度までに痛みが回復していきます。
退院後の状態について
子宮筋腫の手術による入院は患者の
状態にもよりますが、一般的には
術後4〜7日程度で退院になります。
退院後の状態や経過についてですが、
やはり退院後も多少は痛みが続きます。
適度に動くことは必要ですが、
まだ傷口が開く恐れがあるので
1ヶ月間は安静にしなくてはなりません。
重いものを持ったり、
下腹部に力を入れたり、
身体をひねったりすると痛みを感じたり、
傷口が開いて出血してしまうことが
あるので注意が必要です。
大抵は退院後1ヶ月で完全に痛みもなくなり、
通常の日常生活に戻ることができます。
しかし中には数ヶ月続く人もいるので、
あまり無理は禁物です。
痛みについては個人差があり
人それぞれですが、痛みのある間は
鎮痛剤を処方してくれます。
術後の痛みは我慢せずに
その都度医師に相談しましょう。