子宮筋腫の大きさは変化するの?
ここでは、「子宮筋腫の大きさは変化するのか」についてお話します。
子宮筋腫は子宮内部の筋膜から
発生する良性の腫瘍で、
女性ホルモンによって大きさや重さが変化します。
最初は豆粒のように小さかった腫瘍も、
場合によっては10cm以上の
大きさまで成長するんです。
そして、子宮筋腫自体は命に
別状のないものですが、変化した筋腫は
様々な症状を引き起こす可能性があります。
タイプ別大きさと変化
子宮筋腫と一言でいっても、
実はできる場所や大きさによって
様々なタイプに変化します。
子宮筋腫は子宮の筋層内にできる
「筋層内筋腫」、
子宮の外側にむかって大きく成長する
「漿膜下筋腫」、
子宮内膜のすぐ下にできる
「粘膜下筋腫」
の大きく3つのタイプに分かれます。
また、これらの筋腫がいくつか発生している
「多発性筋腫」という
状態になる場合もあります。
それから子宮頸部にできる筋腫を
「頸部筋腫」、
大きくなって膣まで垂れ下がった
状態の筋腫を「筋層分娩」といい、
これらも子宮筋腫の一種です。
症状が特にないタイプの筋腫もありますが、
中には日常生活に支障をきたすような
症状を引き起こすタイプの筋腫もあります。
子宮筋腫の変化で生じる症状
子宮筋腫は無自覚なことが多いですが、
大きく成長することによって
様々な症状があらわれることがあります。
主な症状は、月経過多や貧血、めまい、
立ちくらみ、月経困難症、下腹部のしこり、
下腹部痛、便秘、頻尿、腰痛…などです。
しかし症状の出方は人それぞれですので、
子宮筋腫の変化と症状の関係性は
必ずしも一定ではありません。
また、子宮筋腫は変化する
スピードによっても症状やリスクが
変わってきますから、詳しくは
「子宮筋腫 大きさ スピード」
も参考にしてくださいね。
子宮筋腫の変化、自分でわかる?
子宮筋腫の変化は
自分でもわかるときがあります。
例えば、急にお腹がぽっこり出てきたときや、
下腹部にしこりのような感覚が
あったりするときなどです。
その他にも生理中の経血量が増えたり、
生理痛がひどくなったり、
生理不順になったときなども
子宮筋腫が急激に変化した可能性があります。
このような場合は筋腫が大きく
成長している恐れがあるので
病院で検査を受けましょう。
子宮筋腫は基本的には緊急性のない
良性の腫瘍ですが、あまり放置すると
ある日いきなり急激な症状に
見舞われることもありますから、
日頃から検診を受けてどのような
タイプに変化するか
注意深く見守りましょう。