子宮筋腫は生理前大きくなるの?
ここでは、「子宮筋腫は生理前大きくなるのか」
についてお話します。
生理が近付くと、なんだかお腹がポッコリ…
しかしこのお腹のポッコリは、
なぜか生理が終わるとまた引っ込んでしまう…。
「もしかして、生理前になると
子宮筋腫が大きくなっているのかな?」
このように、思わず子宮筋腫による
症状ではないかと疑いたくなるような
経験はありませんか?
果たして実際に子宮筋腫が生理前に
大きくなることなどあるのでしょうか?
可能性のある原因について
詳しく解説したいと思います。
お腹が張っている影響かも?
女性の生理周期は「エストロゲン」と
「プロゲステロン」という
女性ホルモンの働きによって
うまく成り立っています。
エストロゲンは生理が終わると
分泌が増えて子宮内膜を徐々に
厚くしていき、妊娠に備えます。
それから排卵がなされると
今度はプロゲステロンの分泌が増えて、
厚くなった子宮内膜を維持します。
ところが妊娠が成立しなかった場合には
2つのホルモンの分泌は一気に減少して、
子宮内膜が剥がれ落ちます。
これが生理の際に
経血として排出されているものです。
実はこの生理周期のプロセスにおいて、
女性の身体は必然的に生理前になると
お腹が張るようにできているのです。
「なぜお腹が張るのか?」
については、エストロゲンの影響で
厚くなった子宮内膜によって普段より
子宮が膨張していることが
原因であると考えられます。
また、生理前はプロゲステロンの影響で
体内に水分が溜まりやすくなっており、
身体全体がむくみます。
プロゲステロンは消化器官の働きも
鈍らせる作用があるので、
腸にガスが溜まりやすい状態にもなります。
ここにさらに子宮筋腫がある場合は、
通常よりも子宮が膨張しますから
お腹がパンパンに張って中には
毎回生理前になると居ても立っても
居られないほど苦しい…
と感じるほどの人もいます。
ホルモンバランスが乱れているせい?
また、何らかの原因によって
女性ホルモンのバランスが
崩れていることが原因の可能性もあります。
子宮筋腫は子宮の筋肉層に発生する
良性腫瘍ですが、女性ホルモンの
一種である「エストロゲン」の影響によって
大きく成長することがわかっています。
したがって通常はエストロゲンの分泌が
増える生理直後に、子宮筋腫は
大きくなりやすいとされています。
しかし生理前に子宮筋腫が大きくなった
と感じる場合…
もしかしたら本来は生理直後に
分泌が増えるはずのエストロゲンが、
生理前に分泌されている可能性があります。
このように女性ホルモンのバランスが
崩れることはよくあることです。
女性の身体はデリケートですから
ちょっとした体調の変化やストレスなどで
ホルモンバランスは変わってしまいます。
その場合は普段から意識して疲れや
ストレスを溜めないように工夫したり、
規則正しい生活習慣や食生活を
心がけることが大切です。
「子宮筋腫が大きくなったかも…」
と感じる場合は、放置せずにきちんと
婦人科の検診を受けてくださいね。