子宮筋腫が悪化するとどうなるの?
ここでは、「子宮筋腫が悪化するとどうなるのか」
についてお話します。
子宮筋腫とは子宮の筋肉層に発生する
良性の腫瘍で、命に関わる
病気ではありません。
また発生したからといって、
小さいものであれば特に自覚症状も
ありませんからほとんどの女性が
気が付かないままでいます。
しかし次第に大きく成長してくると、
段々自覚できる症状が現れてきます。
それでも放っておくと、
子宮筋腫は閉経や妊娠、
出産でもしない限りどんどん
成長し続けていきますから、
それに伴って症状も悪化していきます。
果たして、子宮筋腫は悪化すると
どのようになっていくのでしょうか?
また悪化を防ぐには
どうしたら良いのでしょうか?
今回はそんな疑問についての
答えをまとめました。
子宮筋腫が悪化すると…?
子宮筋腫によって引き起こされる
自覚症状として最初に現れるものは
月経に関するトラブルかと思います。
「過多月経」といって、生理のときの
出血量が異常に多かったり、
生理痛が動けないほど酷くなったり、
経血がレバー状の塊で出てくる
などの症状がみられます。
またそれによって貧血状態になり、
貧血による目眩や立ち眩みなどの
症状が現れる場合もあります。
さらに子宮筋腫が大きく成長すると、
それに伴って症状が悪化していきます。
また筋腫が大きくなることによる
影響で下腹部が外から見ても
わかるくらい膨らんだり、
周辺の神経を圧迫することによって
下腹部痛や腰痛が現れたりします。
大きくなった筋腫は大腸や膀胱などの
周辺臓器をも圧迫しますので、
頻尿や排尿障害、排便障害
などの症状がでることもあります。
非常にまれですが、尿管が圧迫される
ことによって腎臓が腫れて
「水腎症」
を発症することもあるので注意が必要です。
また妊娠を希望している女性にとっては、
子宮筋腫が影響して
不妊の原因となることもあります。
いずれにせよ、子宮筋腫が良性腫瘍だから
といって軽くみていると悪化して
大変なことになってしまいます。
子宮筋腫の悪化を防ぐには
子宮筋腫は放置せずに、
一度きちんと婦人科を受診して
検査を受けましょう。
まだそこまで悪化していない場合には
経過観察となることがありますが、
これ以上子宮筋腫を大きく
成長させないために日常的に
自分でも出来ることがあります。
まずはストレスを溜めないことが重要です。
子宮筋腫を発症するメカニズムは
まだ解明されていませんが、
筋腫の成長には女性ホルモンが
大きく関わっていることがわかっています。
ストレスは女性ホルモンのバランスを
崩してしまいますので、子宮筋腫を
悪化させる原因となってしまうのです。
また食生活の見直しも大切です。
和食を食べていた昔の日本人には
ほとんど筋腫がみられなかったといいます。
食生活が欧米化したことにより、
動物性脂肪の摂取が増えてから
子宮筋腫の患者が増大しました。
逆にいえば、昔のような和食中心の
食事に戻せば、子宮筋腫の悪化を
防ぐことができます。
そして冷えは子宮筋腫と
相性が良くありません。
血行不良は女性ホルモンのバランスを
崩す原因となるからです。
子宮筋腫は女性にとってありふれた
病気ですが、うまく付き合えば閉経まで
無症状のまま逃げ切ることもできます。
普段から子宮筋腫の悪化を防ぐことを
意識して生活することを心掛けましょう。