子宮筋腫は癌化するの?
ここでは、「子宮筋腫は癌化するのか」
についてお話します。
子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。
女性の4人に1人がかかると言われるほど、
抱えている人の多い病気です。
子宮ガンと間違われる事も多く、
不安を感じる方も
多いのではないでしょうか。
子宮筋腫が、癌化するという噂を
聞いた事がある方もいるでしょう。
そこで今回は、子宮筋腫の
癌化について紹介します。
子宮筋腫とは
検診の超音波検査で
見つかる事が多い、子宮の腫瘍。
画像では、良性か悪性かを判断する事は
できないので、必要に応じてMRIや
子宮鏡検査を行なって腫瘍の状態を調べます。
子宮筋腫とは、
…良性の腫瘍。
できる場所によって、筋層内筋腫、
漿膜下筋腫、粘膜下筋腫、頸部筋腫の
4種類に分類されます。
種類によって症状に多少の違いはありますが、
・生理がダラダラ続く
・痛みが激しい
・出血量が多い
などで気づく事が多いようです。
中には、婦人科検診の時に
発見される事も多くあります。
子宮ガンとは
一方で、子宮ガンとは
…悪性の腫瘍。
子宮内膜の上皮に発症する
「子宮体がん」
と、子宮の入り口あたりにできる
「子宮頸がん」
の2種類があります。
「子宮体がん」は、
女性ホルモンの乱れにより発症します。
閉経後の50〜60代女性に多いです。
また、エストロゲンが関係しているので、
妊娠出産の経験が無い、
初潮が早く閉経が遅い方はリスクが高くなります。
「子宮頚がん」
は、ヒトパピローマウィルスへの
感染が原因で発症します。
主に妊活などの粘膜同士の接触によって
感染するので、80%の女性が一生のうちに
一度は感染しているとも言われています。
多くの場合は、免疫力で
排出されて発症には至りません。
しかし、排出がうまくいかずに
ウィルスが子宮頸部に残ってしまうと、
感染部の細胞がガン細胞へと
進行していきます。
20〜30代での発症が非常に多く、
子宮ガンと診断された女性の8〜9割は
子宮頸がんです。
初期であれば治癒する可能性も高いのですが、
進行している場合は子宮を
摘出する必要があります。
また、周囲の臓器のガンが
広がっている事もあります。
進行スピードはゆっくりなので、
1〜2年に1度は検診を
受けるようにしましょう。
子宮筋腫は子宮ガン化する?
子宮筋腫は、基本的に良性の腫瘍です。
体に悪さをする事はありますが、
筋腫そのものが体をむしばむ事はありません。
昔は子宮筋腫が
悪性化すると考えられていました。
しかし、研究によって子宮筋腫は
悪性化しないという事だけは、
はっきりしているのです。
と言うのは、筋腫と悪性の腫瘍は全く別物。
子宮筋腫はあくまで筋腫であり、
癌になる事はないのです。
ただし、子宮筋腫は悪化しないですが、
変性を起こします。
放置すると大きくなったり、
数が増えたりして、
月経の症状が酷くなります。
このように、子宮筋腫と
癌は全く別のものなのです。
子宮筋腫があるからと言って、
それが癌化する事はありません。
しかし、筋腫を放置してしまうと
様々な症状が現れるようになります。
代表的な症状としては、
貧血や過多月経、不正出血などです。
これらの症状が出ると、
体に大きな負担がかかります。
「癌化しないから」
と安心しないで、きちんと
病院に行って治療を行いましょうね!